南房総市：日運寺 – あじさい寺の見頃は6月中旬頃

千葉県南房総市の加茂地区にある日運寺は、四季折々の自然に彩られた静寂なお寺です。なかでも6月には約2万株の紫陽花が境内を埋め尽くし、「あじさい寺」として多くの人々に親しまれています。

今回は、そんな歴史と自然が調和する、心安らぐ癒しのスポット「日運寺（あじさい寺）」をご紹介します。

日運寺（通称あじさい寺）とは

千葉県南房総市の加茂地区にひっそりと佇む日運寺は、山号を「勝栄山」とする日蓮宗のお寺です。本尊は日蓮聖人。地元では「日運寺」よりも「あじさい寺」という愛称の方が親しまれているかもしれません。

梅雨の時期になると、境内いっぱいに紫陽花が咲き誇り、その美しさを一目見ようと多くの人が訪れます。静かな山里の中に位置することもあり、観光地というよりは「花と仏の調和を味わえる癒しの場」という印象が強いスポットです。

派手な装飾もなく、自然と歴史が穏やかに共存している雰囲気が魅力です。

日運寺の駐車場

日運寺を訪れる際は車がおすすめです。駐車場はお寺の前、道路を挟んだ両側に2ヶ所用意されており、20〜25台ほど駐車が可能なスペースがあります。

ただし、紫陽花の見頃となる6月中旬の週末は、多くの観光客で賑わい、すぐに満車になることもあるため、早めの時間がおすすめ。

周辺は道幅が狭いので、駐車時には注意が必要ですが、境内までの距離は近く、歩きやすいのも嬉しいポイントです。

2万株の紫陽花が咲き誇る

日運寺の最大の魅力とも言えるのが、約2万株の紫陽花です。青やピンク、紫、白といった色とりどりの紫陽花が梅雨の境内を彩り、その美しさはまさに圧巻。毎年6月中旬が最も見頃とされ、多くの観光客が訪れています。

手水舎（ちょうずしゃ）にも紫陽花の花が浮かべられ、心が洗われるような清らかな風景が広がります。

日運寺の紫陽花は、住職や地元の檀家さんによって丁寧に手入れされており、花を通じて地域の人たちの温かな思いが感じられます。

なお、境内には紫陽花だけでなく、春の桜や梅、秋にはイチョウと、四季折々の植物も楽しめるのが魅力です。

紫陽花と仁王門のコントラストが美しい

日運寺の見どころのひとつに、南房総市の指定文化財にもなっている「仁王門」があります。朱塗りの堂々とした門構えに、阿吽（あうん）の仁王像が立ち並び、威厳を放っています。

そして梅雨の時期には、その朱色の門と周囲に咲く紫陽花との鮮やかなコントラストが、訪れる人の目を楽しませてくれます。まるで絵画のような光景は、写真映えも抜群。

仁王門の天井には細やかな絵が施されており、見上げればその美しさと技術に感嘆させられます。紫陽花との絶妙なバランスが、日運寺ならではの景観美を引き立てています。

今にも倒れそうな樹齢600年の榧の木

境内の中でもひときわ存在感を放っているのが「榧（かや）の木」です。この巨木は樹齢約600年とされ、南房総市の天然記念物にも指定されています。

今にも倒れそうなほどの傾きで、その姿には時の流れを感じさせられます。現在は支柱によって支えられており、訪れる人はその下をくぐることもできますが、ややスリリングな体験になるかもしれませんね。

その独特な形状と風格から、多くの参拝者が足を止めて見上げていました。長年にわたり日運寺を見守ってきたこの木は、境内の自然と歴史の象徴的な存在です。

自動で鐘を打つハイテク梵鐘

日運寺の境内には立派な梵鐘（釣鐘）があり、日蓮聖人像の背後に静かに佇んでいます。鐘の前には「打たないでください」との注意書きがあるにもかかわらず、境内には鐘の音が響いていました。

実はこの梵鐘、なんとタイマー式で自動的に鐘が打たれるようになっているハイテク仕様なのです。訪れる時間帯によっては、人影のない境内に鐘の音が響き渡り、不思議な静寂と神聖な雰囲気を醸し出しています。無人の鐘が鳴るので、夜だとちょっと怖いですね。

日運寺の御朱印

日運寺では御朱印も行っており、あじさい寺らしい紫陽花のスタンプがほどこされています。

日運寺の口コミ評判

引用元：Googleマップのクチコミ

日運寺の施設情報

日運寺は、歴史ある建造物と自然が美しく調和した癒しの空間です。梅雨の時期には紫陽花が彩りを添え、訪れる人々の心を和ませてくれます。文化財や自然の見どころも多く、季節ごとに違った表情が楽しめる魅力的なお寺です。

南房総へ観光に訪れた際は、ぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか？

施設名	日運寺
住所	〒299-2525 千葉県南房総市加茂2124
電話番号	0470-46-2196
ホームページ	–
開園時間	–
定休日	なし
駐車場	あり（25台ほど）